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レッテル 2

第6章 挨拶参り


「秋本…わざわざ来てやったんだ。挨拶はねーんか?」

赤い髪を見下ろす高嶋。

「グー……ガ―………。」

未だに彼は寝ている。

「なめてンのか?」

高嶋の眉間にシワがよった。

「グー……ガー……。」

けれども彼は起きる素振りを見せない。

バンッ―――

「なに寝てんだ、クソガキがぁ!!」

高嶋の手で激しく揺れる机。

「……んあ?何だ―――」

ゴシャァアッ――――

誠也が顔を上げた瞬間、激しく降り下ろされた拳が後頭部に入った。

「ぶふッ―――」

顔が机にめり込む。
口から吐き出される血が飛び散った。
皆が声にならない悲鳴をあげている。

「誠也ッ!!」

藤崎と西村が声を上げた。

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