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レッテル 2

第5章 悪魔の微笑み



自分のことで涙を流した彼女が胸の中でゆっくりと眠りについた。
自分の布団にゆっくりと寝かせる。

今夜も眠れそうにない。

明日は学校?
んなこと、どうでもいい。

静かに窓を開けベランダに出た。

また、彼女を泣かしてしまった。

"罪悪感"

それが蟠(わだかま)りとなって胸を占拠している。
だから、彼女が泣いているとき見ていることしか出来なかった。
いや、どう接して良いのかわからなかった。
なぜならそうさせてしまったのは自分。

"守れてねぇじゃねぇかよ"

また、苦しくなった。
それをごまかすように煙草を吸うけども、ただ苦いだけ。
なにもごまかせない心の痛み。

身体を守れても、まだ守りきれていない彼女の"笑顔"。
一番守りたいモノが守れない。
それほど悔しい事はない。

ギュッと拳を握った。


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