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レッテル 2

第5章 悪魔の微笑み



「なんで、パクられてんだよ。」

歩きながら清が言った。

「宮元にはめられた。」

俺はそう言って煙草をくわえる。

「宮元?…なんで今さら。」

拓が首を傾げている。

「しらねーよ…あぁ、高嶋に頼まれたとか言ってたっけ。」

ボッ―――

ジッポーで火を作り、煙草の先端に近づける。

「モッテモテだね、誠也ちゃーん。」

「本気で言ってんのか?」

ちゃかす翔を煙を吐き出しながら見た。

「いや。」

翔の顔が真剣になった、
皆黙って歩いている。

「でも……。」

勇人と手を繋いで前を歩くがポツリと口を開いた。

「無事で良かった。」

そう言って振り向いた顔は可愛い笑顔で満ちていた。

トクンッ―――

胸が高鳴る。
思わず顔を反らした。
そして、目にはいる仲間の顔。
皆頬が赤い。

イライライラ―――

「なに考えてんだテメェ等ッ!!」

俺の叫び声が響いた。



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