• テキストサイズ

レッテル 2

第4章 逃亡



「勇気もねえのに物騒なもん、振り回すんじゃねぇッ!!」

バコォッ―――

「ぶふッ―――」

勢いよく誠也の拳が宮元の顔面にめり込んだ。
鼻血を吹き出しながら、誠也の手から放れた宮元が地面に倒れていく。

ドザぁ―――

「…次はどいつだ?それなりの覚悟決めてお礼参りなんざしたんだよなぁ?」

誠也の目が男達に向いた。

「ヒイィィィ!!」

男達が悲鳴をあげながら後ずさっている。

「…せっかく良い気持ちで帰ってたのによぉ…死ぬか?」

ボキボキと拳を鳴らした。

「い……嫌だ―――!!」

男達が転がるように逃げて行く。

「ま……まて――。」

宮元も逃げようとした。

ガシッ―――

けれど、捕まれる胸ぐら。

「…誰に頼まれた?」

鬼のような顔が間近まできた。
宮元の顔が恐怖で歪んでいる。

「た…高嶋…さん。」

震える唇で小さく呟く。



/ 542ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp