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レッテル 2

第4章 逃亡



「お礼参りだ?…のわりには震えてんな。」

力の入った目で宮元を睨み付ける。
バタフライナイフを持った宮元は小刻みに手を震わせていた。

「誰に頼まれた?」

唸るように吐き出す言葉。
宮元の顔が歪んだ。

「答えろッ!!」

「……うるせぇ!!」

宮元が突っ込んでくる。

ガシッ―――

カンッカランッ―――

ナイフが地面に落ちた。

「……お前に人を殺る勇気があんのか?」

宮元の腕を掴んだ誠也がジッと彼を睨んでいる。
威圧的な目で。

「は…なせッ!!」

ミシミシと音を立てる腕を見ながら、宮元が叫んだ。
他の連中は動かない。
いや、動けないのだ。
誠也の気迫に圧倒されて。


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