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レッテル 2

第4章 逃亡


「クソがぁ…。」

昼下がりの午後。
人通りの多いい広場で高嶋は煙草を吹かしていた。
そこには吸い殻の山が出来ている。

――吸いすぎたろ高嶋さん…つうか、帰りてぇ。

それを横目に高嶋の後輩である伊藤 駿(いとう しゅん)はそんなことを思っていた。

――何のためにここにいんだ?

伊藤は染めたばかりの金髪の頭をガシガシと掻いた。
短い髪が乱れる。

「…オイ、煙草買ってこい。」

「…はい。」

そして、パシられる伊藤。
彼は心の中で思った。

――もう嫌だ。

と。
けれど、そんなことを言えるはずもなく、伊藤は煙草を買いに走った。




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