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レッテル 2

第4章 逃亡



「待ってろ、ティッシュ持ってくっから。」

誠也が立ち上がった。

――パンツはけよッ!!

全裸で男の勲章を揺らしながら歩く誠也に、思わず勇人はツッコんだ。
どんどん近づいてくる勲章。
狸寝入りをしているため、顔を動かすことが出来ない。
間近まできた。
顔じゃなく、勲章が。
勇人は目を閉じた。
もう閉じずにはいられようか。
ある意味チン百景だ。

ガサガサと音がして足音が遠退く。

勇人は再び目を向けた。

――今度はケツかよ。

義兄の引き締まった尻を見て思わずため息を吐く。

「くすぐったい…。」

クスクスとが笑っている。

「しっ…勇人が起きんゾ?」

――いや、もう起きてるよ。つーか、汚ねーもん見たせいで気分悪い。

二度と早起きなんかするもんか。

勇人は心に誓った。





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