第22章 ダメ男
「バイクと一緒に焼いてやるのがベストだろ。」
「その方が誠也も喜ぶな。」
なわけねーだろ!!
勝手に人を殺すな!!
つかこいつ等本気か?
ふざけてんのか?
それとバイク燃やしたら、燃料に引火すんだろが!!
俺の身体ひとたまりもねーよ!!
バカか!!
考えろよ!!
「姉御悲しむだろうな。兄貴が死んだなんて聞いたら…。」
勇人……。
勇人の優しさが心に染み渡る。
「その悲しさを包み込むのが俺等の役目だろ。優しく包容してやるんだ。」
「ベッドで!?」
「翔!!テメェは余計なこと言うんじゃねぇ!!」
バンッ――
ハルが怒鳴りながらドアを叩いている。
このままじゃドアが破壊されそうだ。