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レッテル 2
第20章 債務者と書いてカモと読む
カチャ――
「あら?」
玄関から物音と声がした。
「ちゃん…帰ってるの?」
下から聞こえてくるオットリとした声。
ママだ。
「うっうん。」
山吹色の髪の男から顔を反らすと、あたしは返事をした。
「お昼食べた?」
「まだ。」
「じゃあ"三人"で食べましょ、今から作るから。」
「……え?」
ママの言葉にあたしは驚いた。
三人って事はこの人もカウントされている?
ママもいること知ってるんだ。
いろいろありすぎてあたしは状況が理解できないでいた。
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