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レッテル 2

第20章 債務者と書いてカモと読む


「ふざけんなよ!!水だけで腹一杯なるか!!」

「そんなこと言っても、もう食べちゃったもん。」

食器を下ろす桜。
勇人も清治も下ろしている。

「それに、変な趣味の人とは関わりたくない。」

「そうそう。」

桜の言葉に勇人達が頷いた。

「だから誤解…つうか、お前も写真集隠してただろうが!!」

「…うっ――。」

俺の言葉に桜が顔をひきつらせた。

「しかも上半身裸ばっかでよ…お前も変な趣味もってんじゃねぇのか?」

鼻で笑う俺。
喧嘩している時ほど、ベラベラと余計なことを言ってしまう。

「そんなことない!!
あたしが何をしようとあんたに関係ないでしょ!!
それに、あんたと一緒にしないでよ、気持ち悪い!!」

「あーそうですか。なにしようと関係ないんだろ?なら破ってやる。」

もう我慢できなかった。
足が自然と二階へ向かう。

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