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レッテル 2
第20章 債務者と書いてカモと読む
「誠也君、飲まないの?お腹空くよ。」
水で腹が満たされると?
嫌味だ。
それ以外に考えようがない。
「………。」
ガタッ――
ムカついたから、自分でパンを焼くことにする。
始めっからそうすりゃあよかった。
と、思っていたが食パンがない。
「ちょうど三人分しかなかったから。」
「はぁ?」
じゃあ飯は!?
慌てて炊飯器を開けるが、空っぽ。
綺麗に洗われていた。
「ご飯炊いてないの。」
と、パンをかじる桜が言った。
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