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レッテル 2

第20章 債務者と書いてカモと読む


翌朝。

こんがりと焼かれたトーストにタップリとバターを塗り、それを口いっぱいに頬張りジュースで喉へ流す。
そして、白いお皿に乗せられたハムエッグを好みの味で食し、付け合わせのサラダにドレッシングをかける。

全ては朝食。
空腹を満たせるようなメニュー。
だけど目の前に置かれているのは、グラスに入った透明の液体"水"。
そして、変に開けられた距離。

バンッ―――

「いい加減にしろッ!!」

さすがにムカついた。
誤解でここまでされて我慢できるはずもない。

三人の口の動きが止まった。


モフモフモフ――


一瞬だけ。
再びその口は動かされる。

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