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レッテル 2
第19章 君、金と薬に溺れていくことなかれ
「お前―――。」
「そうだ、行くとこ無いんなら俺ん家来ないッスか?母さんもきっと歓迎してくれるッスよ。」
遮られる亜久里の言葉。
「いや――」
「いいから。」
半ば強引にバイクまで連れていかれる。
薬が切れている事もあってか、力の入らない身体は思うように動かない。
「こっからけっこう遠いけど、飛ばせばすぐ着きますよ。」
そう言って被るヘルメット。
やっぱり笑顔で、エンジンをかけている。
結局行くはめになった。
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