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レッテル 2

第19章 君、金と薬に溺れていくことなかれ


「やっぱ、平さんだ。」

バイクのエンジンを切り、鍵を抜いて近づいて来る男。
少なくとも、向こうは亜久里の事を知っているような口振りだ。

「誰…だ?」

薬が切れて息をするのも辛い状態の亜久里は、出来る限りの声を出した。

「え?…あぁいや、龍星にあまり顔出して無いから覚えてないかもだけど…棗ッス、朝日 棗(あさひ なつめ)。」

ニッコリと笑う目の前の少年の笑顔は輝いている。
少なくとも、亜久里にはそう見えた。
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