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レッテル 2

第18章 自己流“彼女の扱い方”


「姉御、弁当ありがとう。」

放課後。
空になった弁当箱の入った袋が、清治の手からの手へと渡る。

「美味しかった。」

彼女を喜ばせるような言葉を添えて。
いつからコイツは俺よりも口が上手くなったんだろうか。

「本当?良かった。」

嬉しそうに笑う彼女。

やられた。

もう"美味い"という言葉は使用出来ない。
変に乱用すれば嘘っぽく聞こえるからだ。
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