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レッテル 2

第18章 自己流“彼女の扱い方”


気持ちわりぃ…。


いや、口の中が。
先程から、梅干が口の中で自己主張している。
飲み物を飲んでもそれは消えない。
途中で買ったコーヒーもなんの意味もなさない。

むしろ不味い。

「どうしたの?」

電車を降りた彼女が俺を見る。
貼り付けたようなわざとらしい笑顔が逆に恐い。
だけども彼女を嫌いになることはない。


男なら何でも寛大な心で受け止めるべきだ。


と、以前滝本先輩と喧嘩して今の俺と同じ状況になった上田さんが言った言葉だ。
今ならその言葉の意味を理解出来る気がした。

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