第18章 自己流“彼女の扱い方”
翌朝の朝食は更に酷かった。
勇人達の朝食は、
ご飯
味噌汁
卵焼き
焼き鮭。
俺の朝食はご飯と梅干。
それは我慢できた。
だけど、完全に無視される事を考えれば、どんなに飢えていても彼女の了承無しで激しく行為を行うことは非常に危険だ。
「誠也君、美味しい?」
完全に嫌味だ。
ご飯と梅干で美味いと言えるのか?
せめて味噌汁ぐらいは欲しい。
「……あぁ。」
けれど、ここは美味いと答えるべきだ。
「よかった、梅干はたくさんあるから処理に困ってたの。沢山食べてね。」
ドンッ――
テーブルの上に置かれる梅干の詰まった瓶。
「プッ――」
勇人達が笑っている。
「あぁ……。」
あからさまな嫌がらせに、怒る気力さえも無くなった。