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レッテル 2

第3章 もう一人の男~



「やべぇことになった。」

がベッドで眠ってしまった頃。
深刻な表情の二人がベランダから戻ってきた。

「どーしたん?」

テンションの上がった三善が二人に尋ねる。

「出てきやがった。」

胡座をかいて座った誠也が真剣に彼等を見た。
その隣に藤崎も座る。

「誰が?」

西村が尋ねた。

「高嶋……さん。」

藤崎が小さく答えた。
わずかにだが、彼の手が震えている。

「マジかよ……。」

酔いが一気に冷めたように、皆が目を見開いている。

「最悪じゃん!!人の女には平気で手出すし、敵味方関係無く暴力奮うし………何より加減がねぇ。」

ギュッと三善が拳を握った。

「明日の暴走もまずいんじゃないか?」

「だな。目立ちすぎる。」

大川の言葉に竹井が頷いた。

「だけど、暴走は俺達の魂かけてんだ。簡単にはやめられねぇ。だから、明日は望田さん達も出るらしい。」

誠也が真剣な口調で言った。

「なら大丈夫じゃね?」

三善がほっと溜め息を吐く。

「わかんねぇ。ただ今言えることは、あの人を止められるんは上田さんだけってことだ。」

誠也の言葉に皆が俯いた。



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