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レッテル 2

第17章 逆々襲



「やっぱり誠也君は綺麗な人が好きなんだね、……幻滅した。」

少なからずも怒りを含んだの声が清治の声を遮る。

「は?意味わかんねーよ。何怒ってんだよ。」

「さわらないで!!」

そっとに触れようとした誠也の手は、激しく振り払われる。

勘違いから始まった喧嘩。

この前は誠也の方が怒っていたというのに、今度は逆だ。
つくづく清治は付き合う事の面倒臭さを感じた。

「勘違いしてんの、アンタが進藤の取り巻きの前でニヤニヤしてたから。」

そっと誠也に耳打ちする清治。

「は?」

誠也は訳が分からないと言うような顔をした。

「あんたら進藤の企みにまんまと引っ掛かってどうするんだよ。この前も来たじゃん。
俺の女に手出したとか、レ●プしたとか騒いで、なんかしてくんだよアイツは。もう、いい加減学習したら?
あほくさくなってくる。」

そう言って駅に向かって歩いていく清治。

「例えそうでも、鼻の下伸ばしてたのは事実だもん。」

一瞬誠也を睨んで、清治の隣を歩く。

「…進藤殺す。」

そう呟いた誠也が後に続いた。



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