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レッテル 2

第17章 逆々襲


「誠也くーん。」

校門を出ると、聞こえてきた甘ったるい声。
この間の女達だ。
懲りずにまた来たらしい。
同じ手を使う所、進藤はあまり頭が良くないと勝手に解釈してしまう。


もう、勘違いはしない。


「極使天馬の総長さんですよね!?すごく会いたかったです!!」

この前より一人増えていた。
しかも凄い美人。

「は?」

そう言った彼の顔が僅に緩んでいる。

イライライラ――

我慢しているつもりだが、彼の緩んだ顔を見ると流石にムカついた。

「コイツも進藤の取り巻き。」

清治君が助言するも、徐々に増えていく怒りは治まることをしらない。

"男は皆美人に弱い"

わかっていても、ムカツクものはムカツク。

横目で誠也君を睨み付けた。
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