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レッテル 2

第17章 逆々襲



変なことを聞いてしまった。
むしろ聞かない方が良かったような内容だ。

下駄箱で靴を履き替えながら、あたしは後悔していた。

「男なんて皆あんなもんだよ。女が勝手に自分の理想を男に押し付けてるだけ。」

あたしの気持ちを察したのか、清治君が呟いた。

「え?」

履き終えたあたしは振り向く。

「馬鹿みたいに喧嘩したり、スケベなことやったり、自分の生きたいように生きている男の方がマシだと思う。
変に自分を隠している奴等より、秋本さん達みたいな人達といる方がずっと楽しい。」

そう言った清治君の口元が緩んだ。

「そっか。」

あたしの口元も彼につられて緩む。
確かに彼等といると楽しい。
辛い事があっても、最後は笑っていられる。
清治君も、そんな彼等に溶け込めたからこそ、今笑っているんだ。

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