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レッテル 2

第17章 逆々襲


「誠也君。」

拓の所にいたが俺の隣に来た。

「耳貸して。」

「なんで?」

「いいから。」

隣の彼女はニコニコと笑っている。

「あぁ。」

少し屈んで彼女に高さを合わせると、そっと耳に近付く彼女の唇。

「あのね……夜一緒に……寝たい。」

「はっ!?」

予想もしなかった言葉に、思わず大きな声を出した。

つまりアレだ。

恥ずかしそうにはにかむ彼女を前に、馬鹿みたいに心臓が暴れだす。
まるで、初めてエロ本見た思春期のガキだ。

「したいの……。」


彼女が迫ってくる。


「誠也君。」

「ちょ、ここで!?」

「誠也君。」

「ま…まて!!」

「誠也君!!」





ペチン―――



頭に軽い痛みを感じた。

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