第17章 逆々襲
「いつまで寝てるの?もう放課後だよ。」
閉じていた瞼を開ければ、目の前に彼女の怒った顔があった。
どうやら夢だったらしい。
なんだか、ガッカリする自分がいた。
「一日中寝るなんて病気だよお前。」
バイクの雑誌を閉じながらキヨが苦笑している。
「…一日中?」
が首を傾げる。
「そ。朝来たとたんイビキかいて寝てんだよコイツ。」
余計なこと言うな!!
横目でキヨを睨み付けた。
「まぁ、疲れてたんだよ。…色々と。」
「色々?」
拓のフォローの言葉で、僅にの顔が歪んだ。
これフォローか!?
時々拓が分からなくなる時がある。
まさに今がそれ。
ありがた迷惑だ。
「男って色々あるんだよ、セ●ズリとかセ●ズリとかセ●ズリとか。」
キヨが意地悪く笑っている。
余計なこと言うんじゃねぇ!!
一発殴ってやりたい。