第17章 逆々襲
「ねぇねぇ、突っ込ませて。」
「うわっ…キモッ。」
「先っちょだけでもー。」
「近寄らないで!!」
相変わらず、翔は変態で女の尻ばっか追いかけてる。
「大川先輩。」
「おっおぅ。」
一方のハルは、翔とは真逆で例の一年にベッタリとくっつかれている。
「シッシッ――」
タケは猫にモテモテで、
「……カワサキかぁ……旧車も……ブツブツ。」
キヨはバイクの雑誌ばっか読んでる。
そして拓は、清治とと楽しそうに話ながら俺の前を歩いている。
で、結局俺は一人。
それこそわけわかんねーよ!!
ガシガシと頭を掻いた。