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レッテル 2

第16章 外れる鎖



「ん……。」

曲げられるしなやかな身体。
テレビの前で、はストレッチをしていた。
それにも釘付けの野獣達。
ここは危険だと勇人達は感じた。

「姉御、部屋行った方がいいよ。」

いたたまれなくなって口を開いた勇人。

「あんた、妊娠させられるよ。」

清治も続く。

「え?」

訳が分からないというように首を傾げる桜。
所詮、男の気持ちは女には分からない。
男もまた同じ。
互いを理解するのにはかなりの時間と労力がかかる。

「寝る前にするといいんだって。」

だから、彼女はにこやかに笑っていられる。

「…ワシもう帰るわ!!」

「え?」

逃げるように出ていく善司。

「若ッ!!」

後を追うように出ていく山代の若中。

「どうしたんだろうね?」

は首を傾げている。


―――無自覚ってこえーな。


同時に思う勇人と清治。
誠也は未だに沸き上がる性欲に悶えていた。



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