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レッテル 2

第16章 外れる鎖



「嬢ちゃん風呂、嬢ちゃん風呂、嬢ちゃん風呂――。」

がお風呂に入ってからずっと、お経を唱えるように善司が呟いている。

誠也は訝しげに彼を見ていた。
何故なら、彼のズボンがどんどん持ち上がっているから。
男なら直ぐに分かること。
でも、その膨らみは尋常じゃない。
下品だが、最悪なチンポジだ。


――何考えてんだよこのオッサンは。


誠也の怒りは増す一方。
でもそんな時に限ってやって来る甘い香り。

「どうしたの?」

お風呂を上がったばかりの女性というのは、どうにも色っぽい。
火照った頬に潤った唇が何とも誘っているように見える。


ゴクリッ―――


飲み込む生唾。
餓えた野獣達には少々強い刺激。
誠也も例外ではない。
彼も最近ご無沙汰な為餓えていた。


「ん?」

首を傾げる。
少女よ気付け。
ここが危険であるということを。


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