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レッテル 2

第3章 もう一人の男~



「あのさぁ……本当にお前のせいじゃないからな。」

ベランダに出た俺は、拓の隣に立って言った。
雲しかない空をジッと見つめる。

明日は雨か?

そんなことを考えながらただ見つめていた。

「………。」

拓は口を開かず考え込むようにジッとしていた。
だから言った。
いや、今だからこそ言うべきだと思った。

「そんなんで、俺の後ろ走れんのか?」

ニヤリと笑いながら拓を見た。
拓は一瞬フッと笑うと、

「どこまでも走ってやるよ、お前の後ろを。副総長として、親友として。」

こちらを向いてニヤリと笑った。

「だよな。」

「おう。」

と、お互いの拳を合わせる。

これが俺達の昔からの癖。
親友の証だ


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