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レッテル 2

第16章 外れる鎖



誠也君たちが不気味なオーラを醸し出している中。
いまだに感じるスカートの中への視線。
下を見れば、ヨダレをたらし、鼻の下を伸ばした橋田がジッと見ていた。

「きゃッ!!」

とっさに手で隠すスカート。

「チッ――。」

微かに橋田が舌打ちした。

イライライラ――

沸き立つ苛立ち。

「変態ッ!!」

ゴシャッ――

「ふげっ――」

思わずローファーの底で橋田の顔を思いっきり踏み潰した。
なんだか胸がスーッとする。

「…。」

ふと見れば彼が驚いている。
彼だけではない。
その場にいた皆が驚いた顔をしている。

「覗かれたから…つい…。」

なんだか恥ずかしくなって俯いてしまった。



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