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レッテル 2

第16章 外れる鎖



「え!?ちょっ…やり過ぎですよ!!」

物音を聞いてあわてて部屋から出てきた#1NAME#。
目の前の光景に驚いて近寄っている。

「嬢ちゃん、やり過ぎもなにもコイツは嬢ちゃんに酷いことしたんやろ?やから――」

「善司、彼女の言う通りやめるべきだ。」

「おどれ……それがさっきまでワシを殺そうとした奴の言う台詞か!!」

「うるさい。」

善司の騒音に、宗次郎が耳を押さえている。

「大丈夫だ、。このクソブタは…テメェなに見てんだよ。」

目線を下に向ければ橋田はニヤニヤと笑っていた。
目線は桜のスカートの中。
俺の怒りが最高潮に達する。

「そいつさっきも姉御の足見てニヤニヤ笑ってた。」

留置所の入り口から歩いてきた清治が言った。

「…んだと?」

それを聞いて、ますます怒りが増した。

「やっぱコイツは殺すべきだとワシは思う。」

「……今回ばかりは同意見だ。」

例の二人も意見が一致したらしい。
恐ろしい目付きで上から橋田を見下ろしている。

「骨折っていい?」

清治が呟く。

「粉砕するぐらいにしろ。」

皆の意見が一致した。

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