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レッテル 2

第3章 もう一人の男~



バンッ―――

「チャース!!」

突然開く部屋のドア。
そして、聞こえてくる聞き覚えのある声。

「退院おめでとう!!」

「 ちゃんの快気祝いしよーぜ。」

「派手に騒ごうや!!」

中へ入ってくるテンションの高い先輩達。
手には酒やらつまみやらいっぱい持っている。

「俺ん家でかよッ!!……まぁ、いいけどよぉ。」

洗濯物をたたみ終えた誠也君があきれたように溜め息を吐いた。




「乾杯ッ!!」

そう言って開けられていく缶ビール。
酔っぱらっていく皆。

「ギャハハハハ!!」

「それってよぉ……。」

あたしも少しは飲んだが、彼等ほど酔ってはいない。

――勇人君が友達の家に泊まりにいっててよかった。

心からそう思う。


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