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レッテル 2

第15章 疑いと手枷


「…お疲れ。」

肩に触れる手。
振り向けば、清治君がいた。
居た堪れない、同情しているような表情をしている。

「え?」

「…声に出てた、全部。」

訳がわからないというような表情をしているあたしに、清治君が言った。


――何ですと!?


思わず辺りを見渡す。
すると皆が可哀想な者を見るような表情であたしを見ている。

例えるなら、


"雨の日の道端で段ボールに入れられた子犬"


それを見るようなそんな表情。


もう止めてくれ!!
そっとしといて!!


恥ずかしくて、もうここにいたくない。

―――穴があったら入りたいよ。

あたしは、頬に熱が溜まるのを感じた。

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