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レッテル 2
第15章 疑いと手枷
「入れ。」
なんの意味もない取り調べの後。
警察官の案内で連れて来られたのは留置所。
頑丈な扉を警察官が開けた。
扉の横は荷物を受け取る所だが、中は見えない造りになっていた。
プライバシーを守るためだ。
にしても、腹に巻かれたロープと腕にまとわりつく手枷がうっとうしい。
「入れ。」
開けられる扉。
再び警察官が言った。
言われた通り黙って中へ入る。
すると、なんとも表現し難い突き刺すような臭いが鼻を襲った。
―――掃除ぐらいしろよ。
鼻を押さえながら眉間にシワが寄る。
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