• テキストサイズ

レッテル 2

第15章 疑いと手枷


狭苦しい生活安全課の取調室。
防音をかねているのか、壁に小さな穴が空いている。

「白状したらどうだ?」

ニヤニヤと汚ならしく笑う橋田。
前にもこんなことあったような気がする。

「白状もなにも何もやってねぇんだよ。レ●プ?笑わせんな。お前と一緒にすんじゃねぇ。」

吐き出すように言った俺。
橋田の顔が醜く歪んだ。

「俺はまだ、お前がにしたこと許した訳じゃ――。」

バンッ―――

「黙れッ!!」

橋田が激しく机を叩いた。
まるで脅してるかのようだ。
しかし、俺はそれに対して驚きもせず、ジッと橋田を睨む。

目の前のクソブタが彼女にした卑劣な行為。
今すぐにでも、このクソブタをぶっ殺してやりたいが、わずかな自制心がそれを抑えている。

橋田に見えないように机の下で拳を握った。



/ 542ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp