第15章 疑いと手枷
「よっしゃ、オッサンが慰めたる。」
肩に触れる手。
――とうとう若がオッサン認めた!?
その場にいる山代組の誰もが思った。
「なに者やこの嬢ちゃん…。」
「ただ者やないな。」
「もしかして若の…。」
「でもどうみてもロリ…。」
「いや、最近のオッサン事情は―――」
ヒソヒソと山代組の人達が話している。
でも丸聞こえだ。
「やかましいわッ!!誰がロリじゃ!!んで、今ワシのことオッサン言うた奴出てこい!!半殺しにしたるわ!!」
「………。」
堪忍袋の切れた善司。
彼の叫び声に脅えながら男達は黙り込んだ。