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レッテル 2
第15章 疑いと手枷
ガチャ―――
「おぅ、嬢ちゃん。秋本のガキおるか?」
でも期待はもろくも崩される。
玄関の扉の向こうにいたのは、タンクトップにジーパン姿の善司だった。
さすがに上着を着ているが、生地が薄い。
後ろには山代の若中が。
九条もいる。
「……いません。」
期待が崩されて酷く心が落ち込む。
溜まっていた涙の滴がこぼれ落ちた。
「なんジャ?泣いとるんか?」
上から見下ろしてくる善司。
「………。」
返事をする気力もない。
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