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レッテル 2

第15章 疑いと手枷



「………ごめん。」

ソファーに座って泣いていると、隣に腰をかけた清治君が小さく吐き出した。
今まで彼が謝った事があろうか。
かなりの屈辱だと思う。

「……うぅん。」

小さく首を横に振るあたし。
彼のせいじゃない。
誠也君もきっと同じことをいうはずだ。

「ホント…あんた等といると分からないことだらけだ。でも、何故か悪い気はしねぇ。むしろ楽しいんだ。」

微かに、清治君の口元が緩んだ。
年下の筈なのに、ずいぶんと大人に見える。

ピンポーン――

すると、また玄関のチャイムが鳴った。

もしかしたら"間違えだった"と彼が帰ってきたのかも知れない。
玄関の鍵を閉めていたから、中にも入れないのだろう。

淡い期待で胸を踊らせながら玄関へ走る。

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