• テキストサイズ

レッテル 2

第14章 喧嘩の渦





「事じゃねぇよ。それより、なんでこんなとこでバイクイジってんだよ。」

進藤は首を横に振ると、糸井の方を見た。

「どーせ、バイクが気になってんだろ?ちょっとおかしいのは、今に始まったことじゃねぇじゃん。」

コンビニで買ってきたアイスを食べながら黒のツーブロックの髪をした武本 直也(たけもと なおや)が言った。
アイスがシャリシャリと音を立てている。

「今時季、アイス食ってるお前も普通じゃねーけどな。」

スキンヘッドの大男の北山田 雅美(きたやまだまさみ)が武本を横目で見ている。

「同感。」

「言えてる。」

「今同じ事思った?」

「思った。」

「意気投合?」

「イエス!!」

同じ顔をした男達が手を握りあっている。
髪の色は金髪とオレンジで髪型も短髪でそっくり。
唯一違うところはホクロの位置。
金髪の兄、和田淳二(わだじゅんじ)は右目の下にホクロが。
弟の真二(しんじ)は左目の下にホクロがある。
知り合いはいつもそこで判断していた。
親も同じ。
判断する基準がそこしかない。
/ 542ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp