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レッテル 2

第13章 恨みの連鎖


「俺はお前等全員くせぇって言ってんだよ。」

「はぁ!?」

不機嫌そうに言った誠也君の言葉に、また騒がしくなる。

うんざりする。
また場の雰囲気も、緊張感も全て台無しだ。

「全然、意味わかんねぇんだけど俺。この人達本当にヤクザ?」

あたしのところまできた松崎君のが親指て彼等を指差した。

「……一応。」

曖昧に答える。

確かに現役バリバリの極道の方々だけど、これを見てハッキリと言えようか。
遠くから見たら、お笑い芸人だ。
呆れてしまう。

「ここは俺がなんとかするから、教室に戻るといい。」

呆れているあたしと松崎君に気付いたのか、宗次郎さんが言った。
「…はい。」

ここは、お言葉に甘える事にする。
宗次郎さんにお礼を言って、松崎君と二人で教室に戻った。


それからどうなったかは分からないが、しばらく廊下は煩かった。

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