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レッテル 2

第13章 恨みの連鎖


「綺麗な顔をした茶髪の女です。」

声と共に聞こえてくる足音。

「こいつは?」

ガタッ――

そう言って腕を掴まれたのは美奈子だ。
無理矢理立たされている。

「いや、パーマはかけてなかったです。」

ドサッ――

ホッとしたように座り込む美奈子。

「じゃあ、こいつか?」

ガタッ――

次に捕まれたのは、佐藤(さとう)さんだ。

「全然違います。それに髪長かったです。」

ドサッ―――

手が離された。

「このクラスに可愛くて髪の長い茶髪の女はおるか?」

強面の男の人が低く言った。
一部のクラスメイトがあたしを見ている。


――見ないで見ないで見ないで。


そう心でさけぶが、視線が突き刺さる。
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