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レッテル 2

第13章 恨みの連鎖


バンッ―――


「銀髪の帽子被ったガキおるか?」

案の定、来た。
皆がそちらを見ている。
あたしは教科書を見て、気づかないフリをする。
よく考えれば間抜けな事。
だけど冷静になれない。

「い…いません。」

震える唇で答える女教師。

「ここもか――」

「んな、探しかたがあるか。」

男が立ち去ろうとするのを、ドスの効いた声が制した。

「兄貴。」

振り向く男。

「中も探せ。」

もう一人の格段に恐そうな男が中に入ってくる。

「ガキと一緒にいた女も探せ。そいつが知っとるかもしれん。顔、覚えとろうな?」

「もちろん、覚えてます。」

また一人増えた。
今度はアザだらけの男だ。

昨日、清治君がやった男に間違えない。

――……やばい。

タラリと額から汗が流れた。

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