第13章 恨みの連鎖
やはり、ダチに相談するべきだったのか?
でも、自分の中の変なプライドがそれを許さない。
"素直になること。"
あながち、あの雑誌で書かれていたことは間違っていないのかもしれない。
「なれたら苦労―――」
「……なにが?」
「うおっ!?」
突然の声に驚く。
振り向けば、清治が立っていた。
「…この学校広すぎ。おかげで迷いまくった。」
キャップを脱いでガシガシと清治は頭を掻くと、再びキャップを被った。
「電話すりゃあよかったんじゃねぇか?」
「あー…忘れてた。」
そう言って、清治は俺の隣に座った。
俺はチラリとそれを見て空を見た。
「寒くないん?」
「別に。」
「ふーん。」
清治も空を見た。
「あんさぁ…。」
「なんだよ?」
「なんで、姉御と喧嘩するん?」
「…は?」
突然の問いに、俺は再び清治を見た。