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レッテル 2

第12章 真の家族



「トイレ行ってくる。」

そう言って出たリビング。
けれど足は自然と二階に向かっていた。


カチャ……


開ける部屋の扉。
月の明かりが差し込む薄暗い部屋。


バサッ―――


ベッドに飛び込んだ。
近くにあるクマの抱き枕をギュッと握りしめ、何も考えられない頭を埋める。



――あたしはいったいどうすればよかったの?



答えが返って来るはずもない疑問を投げ掛ける。



誰に?


分からない。
だけど苦しかった。
無視された事が一番。




寂しかったんだ。





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