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レッテル 2

第12章 真の家族


冷たい風が吹くベランダ。
無造作に散らばる星達を眺めながら、煙草を吹かした。


醜い嫉妬。

そして、束縛。


俺は、彼女を大事にしすぎているのだろうか。

彼女以外と付き合ったことねぇし、別に付き合いたいとも思わない。
桜だけいればいい。


そう思うことは異常?

それとも正常?


そんなことをダチにも、ましてや他人に聞けるはずがない。


だって、情けなくねぇか?

皆を率いる総長がよ、


"彼女の扱い方がわかんねぇから教えてくれ"


なんて言えるか。

バカヤロー。


ふーと煙を吐き出した。
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