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レッテル 2

第12章 真の家族



「兄貴、ガキくせぇよ。」

スプーンを持った勇人君が言った。

「うるせぇ。」

立ち上がって食卓へ向かう誠也君。

イラッ―――

あたしが言っても無視したくせにと、なんだかますます腹が立った。



とりあえず食卓につく。
が、会話がない。
それどころか、彼はあたしと目を合わそうともしない。

なにこれ?

あたし、なんか悪いことした?

すっごく気分が悪い。

「……ごちそうさま。」

「えっ?もう?」

あまり食べてないあたしに、斜め前に座る勇人君が驚いている。
隣に座る清治君もジッとあたしを見ている。
けれど唯一彼だけはあたしを見ようとしない。

ますます嫌な気分になった。



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