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レッテル 2
第12章 真の家族
「じゃあ、俺は失礼する。……くれぐれも気をつけて。」
車に乗り込む宗次郎。
一瞬、熱のこもった目で彼女を見ていたのを誠也は見逃さなかった。
「ありがとうございました。」
再び礼を言う。
車達は走り去っていく。
「さ、おうち帰ろう。」
心なしか機嫌のいい彼女。
ニコニコと笑っている。
「…あぁ。」
そう返事しつつも、あきらかに機嫌の悪い誠也。
「はぁ……。」
これはひと騒動起きるなと思った勇人は、重たい溜め息を吐き出した。
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