第12章 真の家族
それより、腹へった。
先程から、お腹が悲鳴をあげている。
しかし、食うにしろなんにしろこいつがいると厄介だ。
「女紹介してやるから帰れ。」
とりあえず、嘘をついて追い返してみる。
「女?女なら風俗行けば腐るほどいるわッ!!」
立ち止まってハッキリと言ったオッサン。
「アンタ、それで虚しくねえんか?」
ある意味同情する。
「うっさいんじゃ!!人の紹介ほど信用出来んわ!!どうせブス女(アマ)紹介するんじゃろ!?」
あー、それよく聞く話だな。
可愛い女紹介してっつったら、ブスだったって話。
特に女は自分より不細工な奴を"かわいい"って言って紹介すんだよな。(翔がその被害を受けている)
…て、どうでもいいッ!!早く帰りてぇんだよ、俺は!!
なんで、目の前に家あんのに帰れねぇんだよ!!
そんなバカな話があってたまるか!!