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レッテル 2

第11章 漆黒の棺桶


「おどれよくも――。」

飛びかかってくる男達。

バコンッ―――

1人の男の鳩尾に入る拳。

「オゲェ―――」

ボタボタと透明な液体が口から垂れている。

「あのオッサンじゃなければ、余裕なんだよ。」

そう言って他の男達にも殴りかかる清治君。

ゴシャあッ―――

アスファルトに食い込む頬の肉。

トガぁッ―――

拳が肉に擦れる音。

ドザァ―――

男達が地面に倒れるのに時間はかからない。

「あがっ―――」

「ぎゃあぁぁああ!!」

彼等の悲鳴も、なんの意味のない効果音と変わらない。
ただ。踏まれる骨の耳障りな音が、あたしの耳に居座った。

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