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レッテル 2

第11章 漆黒の棺桶


「所で今日は1人か?嬢ちゃんは?」

怒りがおさまった善司がキョロキョロと周りを見ている。

「……いねぇよ。」

そっぽ向く誠也。
何かを隠しているように口がへの字を書いている。

「あー…そう言うことか。」

ニヤリと笑う善司。

「なんだよ?」

不機嫌そうに善司を見る誠也。

「浮気されたんジャろ?もしくは、フラれた。」

「はぁ?」

いまだに笑う善司に、誠也は間抜けな声を出した。

「嬢ちゃん可愛いもんなー。ワシもコマしたいわ。」

両手を前に出し腰を振る善司。
発情期の猿…いや、ゴリラさながらだ。

「いい歳したオッサンがきめぇ。」

誠也の目が細まる。

「誰がオッサンじゃ!!コマするのに歳は関係ないんジャ!!様は身体の相性、えのきは黙っとれ!!」

唾を飛ばしながら叫ぶ善司。

「えのきって何がだよ?」

嫌そうに誠也が見ている。

「(ピー(自主規制))にきまっとろうがぃ!!アホか!!」

「はぁ?」

また、誠也が間抜けな声を出した。
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