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レッテル 2

第2章 命の灯火



六日目。

とうとう明日で一週間だ。

"じきに"ってなんだ?
本当に目を覚ますのか?

医者の言葉が疑わしくなった。
というか、もう脳が働いていない。
今立っているのは気合い?根性?それとも彼女への愛?

わからない。

ただひたすら眠り姫の呪いが解かれる時を待つ家来のように待つ。



……。




やっぱ呪いを解く王子になりてぇ。
柄にもねえ事を思うと全身鳥肌がたった。

――バカだ、俺。

自分自身に笑えた。




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