第2章 命の灯火
四日目。
PM3:22
まだ、彼女は目を覚まさない。
もう、飯も睡眠もクソくらえ。
彼女が目を覚まさないというのに、それらが身体を受けつけるか。
バカヤロー。
俺が撃たれた時もジッと彼女は待ってくれたんだ。
だから消えんな。
灯火さんよォ。
気合い入れろや。
バチンッ―――
言い聞かせるように、自分の頬を手で叩いた。
五日目。
目が霞んできた。
――クソが。
そう思いながらも、睡魔が襲ってくる。
お腹も悲鳴を上げて獲物をずっと待ち構えている。
お前らうるせぇゾ?
そう言い聞かせるも、身体は正直だ。
とりあえず買ってきた栄養ドリンクを口にした。